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予防接種
任意(勧奨)予防接種
ワクチン確保のためできるだけ事前にお電話でお知らせください。
インフルエンザワクチン
1.高齢者インフルエンザ予防接種
- 対象者
- 市内に居住する65歳以上の方
市内に居住する60歳~64歳で身体障碍者手帳1級および同程度以上の方
2.勧奨インフルエンザ予防接種
- 対象者
- 市内に居住する満1歳~64歳の方
- 接種回数
- 1歳以上13歳未満の方は2回の皮下接種
13歳以上の方は1回の皮下接種
※なお、その年の予防接種の料金等については、神戸市のホームページからご覧ください。
季節性インフルエンザはかかる可能性が高く、ご高齢の方や慢性の病気をお持ちの方は肺炎を合併し重症化しやすいのが特徴です。流行する年には亡くなられる方も増加します。
また、まれですが主に幼児や小児ではインフルエンザ脳炎、脳しょう等が起きることがあります。
したがって、65歳以上のかたや60歳以上であっても心臓、腎臓、呼吸器に障害があり日常生活が極度に制限される方は定期接種の対象になります。
そのほか1歳から13歳未満の方は2回(1回目から4週間の間隔を置いて2回目)のワクチン接種をお勧めしています。
13歳以上の方は1回あるいは2回接種で、医師の判断で2回接種される方は1回目より価格を抑えた料金で2回目の接種が受けられます。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は成人の肺炎の原因として多い細菌です。特にご高齢の方で重症化しやすいといわれておりますので、肺炎球菌の予防接種をおすすめしています。
一定の方は、助成や無料接種の対象となりますので、詳しくは神戸市のホームページをご覧いただくか、お電話にてお問い合わせください。
小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン
子供に多く死亡や後遺症が残ることのある髄膜炎。その原因はインフルエンザ菌b型(ヒブ:インフルエンザウイルスとは異なります)と肺炎球菌の感染が多いといわれています。
ですので、ヒブワクチンや肺炎球菌のワクチンを接種しましょう。
小児用肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌のワクチンであるプレベナーは、もしかかってしまったときにも肺炎球菌を重症化させないために接種することが大切です。プレベナーは不活化ワクチンのため複数回接種します。
生後2カ月以上7カ月未満
初回接種:1回0.5mlを27日間以上の間隔をあけて3回接種。
(ただし3回目の接種は生後12カ月未満までに完了する)
追加免疫:3回目接種から60日間以上の間隔をあけて生後12カ月~15カ月の時に1回接種。接種回数は計4回。
生後7カ月以上1歳未満
初回接種:1回0.5mlを27日間以上の間隔をあけて2回接種。
追加免疫:2回目接種から60日間以上の間隔をあけて生後12カ月後に1回接種。接種回数は計3回。
1歳から2歳未満
60日間以上の間隔をあけて、2回接種
2歳から9歳以下(神戸市の場合、助成の対象は5歳未満です。)
1回のみの接種
小さいほど回数が多いのは、予防接種による抗体の上昇がよくないからです。
肺炎球菌ワクチンは、海外ではすでに98カ国で販売され、45カ国で定期接種になっています。そのため全額公費の補助がでます。
また、後で述べるヒブワクチンとの同時接種で不幸にもお亡くなりになった方がいた問題で、厚生労働省の専門家会議の結果「ワクチンと死亡事例との明白な因果関係は無い」との判断を受け、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの同時接種が再開となりました。
ヒブワクチン
Hib(ヒブ)とはヘモフィリス・インフルエンザ タイプbの頭文字をとってHibと略しています。インフルエンザにかかったあとで肺炎を起こすことがあるのでインフルエンザ菌と名付けられましたがインフルエンザウイルスとは大きく異なるのものです。
日本でもヒブによる髄膜炎を起こす方が多く、聴覚障害や発達障害といった後遺症が出る人もいるため、髄膜炎を予防するヒブワクチンを接種するわけです。
肺炎球菌ワクチンと同様不活化ワクチンです。こちらは複数回の接種が必要です。
生後2カ月から6カ月まで
3~8週間の間隔で3回 → 約1年後に1回
生後7カ月から1歳未満
3~8週間の間隔で2回 → 約1年後に1回
1歳から5歳未満
1回のみの接種
DPT三種混合のスケジュールに併せても大丈夫です。また、肺炎球菌ワクチンとの同時接種が可能となりました。ただし、混ぜて接種することができませんので、接種当日は、2回注射になります。
子宮頸がんワクチン
子宮頸がんは女性特有のがんで、子宮頸がんが原因で命を落とすケースが少なくありません。若い年代から発症することが多く、特徴的な初期症状がないため、早期発見には子宮頸がん検診が欠かせません。少し進行すると、不正出血やおりもの異常(帯下異常)を始め、下腹部痛や発熱などの症状が現れます。進行がんになり子宮の前にある膀胱に進行すると、頻尿、血尿が起き、子宮の後ろの直腸に進行すると、血便などの症状が出てきます。
子宮頸がんの大半からヒトパピローマウイルス(HPV)が検出されるため、ほとんどの子宮頸がんはHPVの感染が原因といわれています。
HPVには100以上の種類がありますが、がんを発症させる危険の高いウイルスは16、18、31、33、35、52、58という型です。特に16型と18型が主な原因と言われています。(※別ページヒトパピローマウイルス感染症参照)
この16型と18型に対するワクチンがサーバリクスであり、これに6型、11型を加えたものが平成23年9月15日から接種可能となったガーダシルです。6型と11型はがんより尖圭コンジローマという感染症の原因となります。
副反応も同程度でがん予防からも同程度のサーバリクスとガーダシルですが、値段も同等で他のウイルス感染も防げることより今後はガーダシルを希望される方が増えると思われます。
子宮頸がんは若い女性に多いことから10代での接種が勧められています。また、性行為により感染するため感染のリスクが高まる前に接種するようにしましょう。
HPVに感染しても多くの人はご自分の免疫力でウイルスを排除できますが、免疫力が維持されず再感染する場合もあります。再感染のリスクはもちろん、感染者の中にはHPVを持ったままの持続感染状態になり、子宮頸がんになりやすくなってしまう方もいます。
そのためのワクチン接種ですが、仮に性行為後であっても再感染予防のために接種することは決して無駄ではありません。最初の感染と再感染を防いで持続感染状態にしないことで、子宮頸がんを予防することができるのです。
このワクチンも不活化ワクチンで複数回接種します。ガーダシルの場合、初回接種、2カ月後接種、半年後接種の半年間で3回接種で終了です。このワクチンで子宮頸がんになるリスクを下げられるので、みなさんぜひ受けるようにしてください。
このワクチンの副反応で気を付けたいのが、痛みにより失神することがあります。そのため接種後30分は院内で経過観察を行います。不安や緊張が強ければ寝たままワクチンを接種します。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
1歳以上で接種できます。4~5年の間隔を置いて2回接種をお勧めします。
患者と接触後に緊急接種しても発症を防ぐことはできません。
水とう(水ぼうそう)
1歳以上で接種できます。
水ぼうそう患者と接触してから72時間以内に緊急接種すると発症を防げる可能性があります。料金は公費負担につき基本的には無料です。
破傷風
1歳以上で接種できます。4~5年の間隔を置いて2回接種をお勧めします。
患者と接触後に緊急接種しても発症を防ぐことはできません。料金は公費負担につき基本的には無料です。
定期予防接種
日本脳炎
以下の要件を全て満たしている方は定期接種の対象となります
- 1期は接種日時点で生後6か月~89か月までの方(7歳6か月になる前日まで)
- 2期は接種日時点で9歳~12歳(13歳の誕生日の前日まで)
- 接種日時点で神戸市に住民登録がある方
料金は公費負担につき基本的には無料です。
ジフテリア・百日咳・破傷風(DPT)
生後3カ月~90カ月 1期3回(3~8週間隔)
追加1回(3回目から1年~1年6カ月後)
ジフテリア・破傷風(2期DT)
11歳~13歳
風しん・麻しん(MR)
1期:1歳~2歳 1歳のお誕生日が来たらできるだけ早く受けてください。
2期:小学校就学前の1年間(4月1日から3月31日まで)
対象年齢と接種期間
対象 | 接種期間 | |
---|---|---|
第1期 | 生後12か月から23か月まで | 2歳の誕生日の前日までに接種 |
第2期 | 5歳から6歳で小学校就学前の1年間にある方 平成27年度は平成28年4月小学校入学予定者 (平成26年4月2日~平成27年4月1日生まれの方) |
令和3年3月31日までに接種 |
なお、平成20年度より実施していた中学1年生と高校3年生に相当する年齢の方の特例接種は、平成24年度をもって終了となりました。
接種料金
公費負担により無料です。上記以外の方は有料となります。
持参するもの
・母子健康手帳(接種歴の確認や接種したことの記録をしますので必ずご持参ください)
・予防接種券(事前に必要事項を記入して持参してください。)
なお、妊娠の可能性のある方はMRワクチン、風しんワクチン、麻しんワクチンは接種できません。また、MRワクチン、風しんワクチン、麻しんワクチン接種後2カ月は避妊が必要です。
その他、以下の予防接種も可能です。詳しくはお電話でお問い合わせいただくか、神戸市のホームページをご覧ください。ほとんどの場合、午前中にお問い合わせいただけましたら当日の午後診で接種可能です。
予防接種法による定期の予防接種
- ジフテリア、百日咳、破傷風(DPT)1期初回及び1期追加
- ジフテリア、破傷風(DT)2期
- 麻しん、風しん(MR/麻しん/風しん)1期及び2期
- 麻しん、風しん(MR/麻しん/風しん)3期及び4期
- 日本脳炎1期初回、1期追加及び2期
- 高齢者インフルエンザ
行政指導による勧奨予防接種
- 日本脳炎「定期以外」
- インフルエンザ
- 破傷風
- 麻しん、風しん、(MR/麻しん/風しん)「定期以外」
- おたふくかぜ
- 子宮頸がん
- ヒブワクチン
- 小児用肺炎球菌